【ブログ】2023春はじまりました!

春からの新規生を5名迎え、今年度の研究会もスタートしました!
感染症対策も緩和され、一同教室に集うことができてワクワクしてます!


今日は研究会での学習内容をご紹介します!

研究会はまず、それぞれの興味が近い学生同士で集まった「進捗班」で最近の研究進捗共有から始まります!
班のメンバーからの貴重なアドバイスは研究活動に欠かせません。

その後は「百万人の天気教室」の輪読に移ります。
気象学を学ぶ上で必要な基礎知識を習得し、各々の研究の基盤を構築します!
一冊の本の中で担当を決め、その週の担当者が自分の章を全体に解説します。

最後に天気図グルワ、ラジオ天気図に挑戦します!
天気図グルワでは朝9時時点の天気図、赤外画像、水蒸気画像等を見ながらお昼12時の天気、気温、風向、風速、湿度、大気の発散•収束を予想します。
上級生の先輩方が教えてくださるので、回を重ねるごとに理解がどんどん深まります

「気象×〇〇」のテーマで各々研究を進めていきます。
〇〇に入るものは自由です。
自分の好きな研究ができるのが気象学研究会です。
春学期も頑張っていきます!!

【ブログ】2023年度春 特別研究プロジェクト at 屋久島

こんにちは!気象学研究会10期生、学部2年の納谷です!
新学期が始まり一ヶ月ほど経ちましたが、新入生のみなさんはキャンパスライフを楽しんでいますか?
私は1年ほど経った今、クラスの友達やサークルの友人、ゼミの先輩に支えてもらい、SFCライフを満喫しています!5月末にはフットサルのサークルで大会があるため欠かさず練習するつもりです!

さて、そんな私が所属している気象学研究会ですが、3/13~3/15に特別研究プロジェクトとして屋久島へ朝凪の観測に行ってきました!今回のブログではこれについてお伝えできればと思います!


朝凪とは、早朝に陸風から海風へと風向が変化する際、無風状態になる現象のことを指します。
この朝凪を観測するために、2日目と3日目の早朝、ゼミ生はいくつかのスポットに分かれ観測を2時間ほど行いました。

今回我々が選んだスポットは、安房川橋、ガジュマル園、宮之浦港、一奏海岸、ふれあいパーク、宿です。
全ての場所が海に近く、風通しも良いことからこれらの場所を選びました。

いざ観測ということで、5分おきに所定の位置で観測器を使用して目視の観測を行います。まだ3月ということで朝の寒さは感じました。沿岸部のため、風速が高くなることも多かったです。私は2日目に宮之浦港、3日目にふれあいパークへ向かい観測をしましたが、風がやんだのはそれぞれ一回だけでした。

その後は宿に戻ってゼミ生全員でPythonの基礎を学んだのち、観測した気温と風速の線グラフの描画を行いました。SFC気象学研究会では、SFCらしさが垣間見えるプログラミングを使用した気象解析を行うゼミ生が何人かいます。宮本先生やPythonを得意とする方たちが丁寧に教えてくださり、雰囲気の良いゼミだなと改めて感じました。残念ながら継続的な無風状態は確認できなかったですが、気象解析をできるようになるための良い第一歩だったと感じています!

気象を研究する中、こうしたプログラミングは非常に有効です。まだまだ初心者ではありますが、今回学んだことをどこかでアウトプットしたいなと思います!

特プロが終わり、気象学研究会は新規生迎え11期目がスタートしました。コロナ禍もだいぶ緩和され我々の活動の幅も広がると思います。一人一人ができることの幅を広げ、より良い気象学研究会にしたいと思います!

ではまた次回のブログでお会いしましょう!

【ブログ】2021年度 夏の特プロ

こんにちは!

SNS周りを担当している、METLABゼミ5期生がやすです🦜
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今回の特プロもハイブリッド形式で行いました。
久しぶりの対面特プロでゼミ生同士の仲も深まったと思います!

2021年夏の特プロの目的
新型コロナウイルス感染症の感染予防対策として、教室における換気能力と濃度変動を知る

新型コロナウイルスは直径0.06~0.14μmの球型で感染者の咳やくしゃみ、会話や呼気によってもエアロゾル化され放出されます。1μm程度の大きさのエアロゾル粒子であれば短時間のうちに落下しますが、それより小さい粒子の場合は長時間浮遊すると考えられています。従って、感染防止のためには人の周囲に浮遊するエアロゾル粒子の挙動を知ることが重要であるため、今回の測定を行いました。

特プロでは、グリーンブルー株式会社の方をお招きし、換気能力の測定の仕方や重要性について講義をしていただきました。

その後実際に、SFC組が観測&データ解析、オンライン組はPythonの環境構築から使い方の勉強&データ解析をしました。

オンライン組もPython初心者組もグラフの可視化ができるようになり、実りのある3日間となりました✨

教室にCO2を充満させています。

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【ブログ】2021年度の始まり

2021年度春学期の気象学研究会がスタートしました。

皆さん、こんにちは!
今年度Metlab.のSAを担当します、環境4年の小野です。
今回のブログでは初回授業について、ご紹介します!


〜KEIO MET LABの活動目標〜

2018年に設立されたKEIO Metlab.では、気象・気候学を学び、地球温暖化や大気汚染などの環境問題の理解を深めると共に、気象現象の基礎理解を深め、産業や防災、政策といった様々な分野に応用すること、新たな気象ビジネスを発掘することについて研究しています。
活動を通じて発想力(独創的な問題発見能力)を養うことも目的としています。気象現象の基礎理解を深め、産業や防災、政策といった様々な分野に応用すること、新たな気象ビジネスを発掘することについて研究しています。

気象×[?]…

実社会におけるさまざまな分野に潜む問題を見つけ出し、気象の知識を用いて各々の研究フィールドにおいて新たな知識の創造を目指します。
「メンバーの数だけ研究が存在する」そんな研究会です!

初回授業では宮本先生による研究室紹介や自己紹介、ガイダンスを実施しました。
久しぶりの対面授業に少し緊張感が…
自分が新規生として入った頃を思い出しました!

今学期より4名の新規メンバーを迎え、Metlab.も新たなスタートを切りました。また今学期から慶應義塾の規定に則り十分な感染対策を講じ、オンキャンパスも復活し、オンライン併用の『ハイブリッド形式』で実施していきます。

既存生でもコロナ禍であったことから初めて顔を合わせる面々もおり、とても新鮮な雰囲気です!宮本先生も、学生も初めての形態で探り探りの状態ですが、楽しく学べる研究会を目指します。

皆さん、1学期間よろしくお願いします!!!

【ブログ】2020年度 冬の特プロ



みなさんこんにちは、そして初めまして!

特別研究プロジェクト(以下特プロ)係担当、METLABゼミ5期生の桐山です。2020年春から気象学研究会に所属しております🌦

今回のブログでは、先日実施した冬の特プロについて紹介させていただきます。


趣味はドライブです
気象研に入ってまもなく1年…
歳をとるに連れ時間の流れが早く感じてくるようになりました😅
趣味はドライブです!


実は…人生で初めてブログを書いています!(^^;
少々緊張して執筆しておりますが、ぜひ最後までご覧下さい!



冬の星空が綺麗に見える理由とは…?💫


今回の特プロのテーマは “湿度・エアロゾル数濃度が大気視程に与える影響の観測と解析” です。空気中に存在する目に見えない小さなエアロゾルは光を散乱する性質を持ち、その数が多いと空全体が白くぼやけて見えるようになります。中でも吸湿性のエアロゾルは湿度が高いと水蒸気を吸収して膨らみ、より光を散乱させます🧐。 それにより、夏よりも冬の方が空気が澄んで見える事が多いのです。



以上の知識を踏まえ、私たちは春季休暇中の星の見え方を観測し湿度とエアロゾル数濃度がどのように変化し影響を及ぼすのか研究する予定でした…。



しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止による緊急事態宣言延長に伴い上記の研究を行うことができませんでした。そのため前回の特プロに引き続きPythonを用いた気象データ解析やオンキャンパス時代に行われていた空観察・ラジオ気象・天気図グルワ、そして最後にはSAの藤野さんによる豪華星空解説を通しゼミメンバーで星空観測を行いました!


エアロゾル数濃度の観測は次回に持ち越しですね✨

突き抜けるように青い空
綺麗な空を見るとつい写真を撮ってしまいます
^ ^



2020年度冬季特別研究プロジェクト


今回の特プロはオンラインとキャンパスを併用したハイブリッド形式にて実施しました。参加した既存生と新規生全員がPythonを使ったデータ解析を行うことができ、とても良い成果を出せました。実施内容は以下の通りです。


【データ解析】
・Python環境構築.インストール
・グラフ作成.地図上プロット等の演習
・気象データ解析の応用


【通常版グループワーク】
・空観察
・天気図グループワーク
・ラジオ気象


【特プロ版グループワーク】
・夏と冬の星空の違いについて
・台風の進路予測向上による経済効果に関する議論


【夜の星空】
・国際宇宙ステーション観測
・星空観測会
・SA藤野さんによる豪華星空教室🌟



SFCから見えたオリオン座
次回の特プロでは全員で星空が見られると良いですね✨


【2/26(金) 研究会説明会のご案内】

最後に説明会のご案内です。気象学研究会にご興味のある方を対象に研究会説明会を2/26(金) 14:45からzoomにて実施致します。以下に記載しますフォームから必要事項を記入し事前登録を行って下さい。登録完了後にzoomリンクを送信させて頂きます。皆様の参加、心からお待ちしております!
(事前登録フォーム https://t.co/HaBsr6OU8K



最後までお読みいただき、ありがとうございました!
また次回のブログでお会いしましょう👋

METLAB. 桐山

【ブログ】2020年度秋学期最終発表

MET LABゼミの勝又です!

2021年がスタートし、1ヶ月が過ぎましたね。
皆さん、元気にお過ごしでしょうか!?

私は1月1日にコロナウイルス感染対策をしつつ、東京大神宮に新年のご挨拶と健康祈願をしてきました!
そこで「お天気みくじ」なるものを見つけましたよ✌️

お天気みくじ@東京大神宮

運勢は「快晴」(大吉)でした☀️
快晴だったと言える1年にしたいものですね、、、。

傘の形のおみくじ

さて、今回のブログでは、2020年12月15日, 22日(火曜 4,5限)内で行われた
MET LABゼミの最終発表の様子をご紹介させていただきます。

オンキャンパス&オンライン

最終発表は、湘南藤沢キャンパスの教室に集まる学生(SFCの規則に則った、教室利用)オンラインで参加する学生に分かれて行いました。

キャンパスではコロナウイルス感染対策のもとで多くのゼミ生が集まり、久しぶりに顔を合わせて発表に臨むことができました。
また、新型コロナウイルス感染症の影響でなかなか会えなかった新規生との交流も、学期の最後に果たすことができたので本当に良かったです!

研究テーマの紹介

それでは!
今回最終発表を行った、
ゼミ生の研究テーマをまとめてご紹介させていただきます☀️☔️☃️🌪🌀

院生

  • 深層学習を用いた晴天乱気流の発生予測モデルの構築
  • 労働生産性の外的環境依存性
  • 触れる天気予報-視覚的及び接触的気象観測システム

学部生

  • エアロゾル 湿性除去メカニズムの解明
    -地球温暖化予測精度の向上を目指して-
  • 航空会社の風速予測とQARデータとの比較
  • 台風縁辺における乱気流発生可能性の解析
  • 日本のMaaS分野における気象データ活用の現状と可能性
  • HND-LAX便におけるQARデータを用いたEDR算出及び擾乱の分析
  • 気象がスポーツ競技者に及ぼす影響
    -屋外競技と屋内競技での比較から探る-
  • 肌と気象(美肌予報)
  • 日本におけるダウンバーストの統計解析
  • 台風一過の統計的解析
  • デジタル時代の災害報道のあり方
  • 詳細地区における天気予報の作成
  • 雨雪判別と気温・湿度・エアロゾルの関係性
  • 線香花火と気象の関係性
  • 稚内鴛泊航路における気象の関係性
  • デバイスの気圧センサを用いた気圧観測及び気象予報への利活用可能性
    -気象台観測データに依存しない新たな「気象予報」の形へ-
  • 台風遠方に発生する線状降水帯の解析
  • ゴルフと気象の関係性
  • 泥炭火災と気象
                                   etc.

「気象学」といっても、研究テーマや着眼点などは個人によって大きく異なっているため面白いですね。

MET LABゼミでは専門的な事柄から斬新な発想まで、学生が幅広い視野で見つけた気象に関する課題や疑問を、研究テーマとして設定することができるというのがひとつの魅力であると思います!

研究発表の様子

発表を終えた学生には感想やコメント、質問が寄せられました。
それらも、貴重な意見なので今後の研究に活かしていきます!

最後に

なんと最終発表後には、卒業生へビデオメッセージのサプライズがありました!
そして、宮本先生やゼミ長、卒業生などからお話をいただき、MET LABゼミらしく和やかな雰囲気で1年間を締めくくりました✨

最後に、私事ですが、今回ブログを担当した勝又も今学期をもってMET LABゼミを卒業となりました😢
宮本先生、そして、同じ時間を共有したゼミのみんなに、この場をお借りして感謝申し上げます。

また、拙い文章ではありましたが、みなさま最後までお読み頂きありがとうございました。

では!新しい仲間が加わり、更なる盛り上がりを見せる今後のMET LABゼミに乞うご期待ください!

また、次回のブログでお会いしましょう〜👋

【ブログ】学術交流大会2020

こんにちは、MetLab.の小野です!
先日実施された「慶應SFC学会 学術交流大会2020〜第18回秋季大会」での成果をご報告させていただきます。
弊研究会からは2名エントリーしました。

・卒業プロジェクト発表枠;藤野 梨紗子(環4)
「エアロゾル湿性除去メカニズムの解明-地球温暖化予測の精度向上を目指して-」
掲載先;https://presen.sfc.keio.ac.jp/2020/11/post-34.html

・一般研究発表枠;伊藤 創司(総4)
「日本空域における航空機に影響を与える乱気流の環境場の特徴」

掲載先;https://presen.sfc.keio.ac.jp/2020/11/post-28.html

今回の学術交流大会の発表は、コロナ禍で自由にキャンパスに行くことができず、限られた環境での研究でしたが、参加者の全員が質の高い研究成果を残されていました。
そんな質の高い研究が多い中、卒業発表枠にて藤野さんの研究が「銀賞」として表彰されました!👏

宮本先生と共に入賞をお祝い!(撮影時のみマスクを外しています。)

▶︎藤野さんよりコメント;
SFC学術交流大会の卒業プロジェクト部門で銀賞をいただきました!研究の意義や成果などを評価していただき、とても光栄です。ありがとうございます!いつも親身に相談に乗ってくださる宮本先生をはじめ、支えてくれる研究会のメンバーに大変感謝しております。今後も研究を続け、さらなる成果をあげられるよう、精進いたします!

▶︎宮本先生よりコメント;
研究会のSAでもある藤野さんが、SFC学術交流大会の卒プロ部門で銀賞を受賞しました!素晴らしい!
研究会の1期生として2年生の時から在籍してくれてて、ずっと頑張ってきました。特に4年生になってからの努力は素晴らしく、今回はそれが実ったのだと思います。学会での発表や山岸プロジェクトへの採択など、結果が形になってきてて、今後の飛躍が期待されます。
藤ちゃんおめでとう!!

今学期で研究会創立から6期目となり、メンバーも新たな面々も増えてきました。今週来週で秋学期の最終発表を行っていますが、どの発表も大変興味深く、私たちの生活において「気象学」が幅広く関わっていることを改めて実感しました。
今後もMetLab.の発展にご期待ください!

MetLab.3年 小野

寒さの厳しい朝晩ですが、日中は清々しいSFC。また皆が集い学ぶ日が来ることを願って…

【ブログ】ORFのセッション収録をしてきました!

ご無沙汰しています!METLABゼミの拓です。

実は、私がブログを執筆するのは1年ぶりです!
この1年、大変な事がありましたねえ…
せめてこのブログだけは!楽しく読んでいただけるように明るく頑張りますね!

今回のブログは、ORFの企画の1つである「セッション」の収録を行った事についてお伝えします!

自粛になる直前に当時通っていたハワイの小学校に行ってきました。
10年前と変わらず廊下の天井に書いてあった”Live Aloha”の言葉。
Alohaとは「懐の深い愛で人と接する事」を意味します。
コロナの時代で心が貧しくなる中、私が小さい頃から大事にしている価値観の1つです。

ORFについて、教えて拓さん!

まず、ORFの説明からしますね!

ORFの正式名称は「慶應義塾大学 SFC Open Research Forum」。
それぞれの研究会などの研究成果を、学内だけでなく、一般の方や企業、地方公共団体の方などに広く紹介する場です!
※例年ならば六本木の東京ミッドタウンで開催されますが、今年はオンライン上での開催です。

毎年ORFのテーマは異なっていて、展示やセッションを通し、そのテーマに応じた研究などを宮本研究会では気象学観点から発信していきます。
今年のテーマは「超融合」ですので、気象学と他分野を掛け合わせた研究やスライドを公開していこうと考えています。

続いて、「展示」と「セッション」を詳しく説明していきます!

「展示」は、ポスターを掲示し、来訪者に対して説明、質疑応答を行います。
※今年はオンライン開催ですので、スライドを作成し、音声を録音して説明します。

「セッション」は、研究会の専門分野のトピックに関して複数人で行うトークセッションです。
※今年は収録したクロストークがWEB上に掲載されます。

去年のポスター展示での一枚。
気持ちを込めて作った分、愛情が湧いてきます。
今年はスライドでの展示になりますが、愛情が湧くようなスライドを作っていきたいものですね。

今年の宮本研究会のセッションは?

そして先日、SFCのτ館にて、宮本研究会OGであり現在気象予報士の田中優梨子さんを招き、先生と学部生4人でセッションを収録しました!

今回のセッションのトピックは、大きく分けて2つ!

  1. 台風の予報
    台風の進路予想や強度推定など、台風関連の予報の話題を宮本先生に詳しく説明して頂きました。
  2. 天気予報の現場
    気象予報士の田中優梨子さんに、働く際のタイムフローや、情報を正しく伝えるために意識していることを話して頂きました。

どのトピックも、一般の方が聞いてもわかりやすく、気象の知識を持っている方であればさらに知識をつけることのできる内容の濃い収録となりました。

WEB上に掲載されますので、是非ご覧ください!
掲載期間は3月5日(金)の前後1週間ずつですのでお見逃しなく!!

収録の撮影前。
緊張感のある空間でしたが、先生が話し始めるとすぐにいつもの研究会の雰囲気になりました。
おそるべし、先生の雰囲気。

最後に

本格的な機材や照明を使用し、多くの撮影スタッフのおかげで撮影させていただいた事によって、クオリティの高いセッショントークを収録できたと思っています。
朝早くにも関わらず撮影に協力していただいたスタッフの皆様に感謝しています。ありがとうございました。

また、お忙しい中セッションに参加していただいた田中優梨子さん、ありがとうございました!いつでも授業に来てくださいね。研究会の皆、特に私が喜びます!

今回はこんなところで失礼します!次回は研究会のオンラインでの日常をお伝えしていこうかなと思っています!!お楽しみに~~
あ、ORFのセッションと展示も楽しみにしていてくださいね!!!

METLAB4年 拓

STAY SAFE!
STAY ALOHA!
近い将来、みなさんに光が眩しいほど当たる日がくる事を願って。

【ブログ】2020年度秋学期 研究会スタート!

こんにちは、
MET LABゼミ SAの藤野です!

夏休みが明けて、本格的に2020年度秋学期のMETLABゼミがスタートしましたのでご報告です…!

今学期から弊ゼミに所属となった新規生とも、オンライン上ですが交流をすることができ、本当に嬉しい限りです…みなさん、これからよろしくお願いします!
そこで、今回のブログでは、普段の研究会(火曜4,5限)内での活動を紹介させていただきます。

1.輪読

白木正規(著)『新・百万人の天気教室』という本を、章ごとに皆で担当を分担し、毎週3人ずつ担当章での内容をスライドにまとめて発表しています。
気象学を学ぶ上での基礎を身につけるために、輪読の時間はとても大切なので、研究会が発足した当初からずっと続けている時間です。

2.ウェザーマップディスカッション

天気図解析のグループワークを行っています。
当日午前の地上天気図や高層天気図、衛星画像、解析図などを見て、札幌・新潟・松山・那覇の4地点について午後の天気を予想しています。

主に、気圧・風向・気温・天気・高度1kmの風速などを解析しています。

3.進捗報告会

班に分かれて、個々の研究の進捗報告を行います。
班によって方法は違いますが、私の班では毎週2人ずつスライドを作成し、報告を行っています。メンバーに発表することで、アドバイスや意見をいただけるので、研究を進めていく上でとても良い機会となっています。

大学院生も一緒に参加してくださっているので、学部生にとってはとても心強いです!

4.空観察

皆で教室を出てSFCのキャンパス内で、気象測器を用いて観測を行っています。気温・風向・風速・湿度などを観測し、記録しています。
昨年までのオンキャンパスでは毎週実施していましたが、今年はオンラインのため、まだできていません…楽しい時間でしたので残念です

以上が研究会での活動紹介です!

まだ制限はありますが、少しずつ学校や研究室にも行けるようになりました。研究会自体はまだ、今学期も基本はオンライン実施となります。早く皆で対面して研究会を行える日を楽しみにしています。

それではまた、ブログでお会いしましょう〜!

【ブログ】2020年度 夏の特プロ③ 〜ディスカッション〜

こんにちは、
MET LABゼミの小野です!
先日のブログに引き続き、夏の特プロとして実施したディスカッションについてご説明します。

・・・前編を先にご覧ください!
▼①観測編
https://met-lab.sfc.keio.ac.jp/872
▼②解析編
https://met-lab.sfc.keio.ac.jp/?p=934

Pythonの解析実習の後、4・5人のグループに分けディスカッション・発表を行いました。

2020年9月に発生し日本に接近した、令和2年台風第10号(Haishen)は“最強クラス”とも言われ、最大限の警戒が呼びかけられました。しかしながら、台風10号は接近直前に急激に勢力を落とし、昨年の台風15・ 19号ほどの規模の被害にはなりませんでした。

気象庁は、予報よりも早く勢力が弱まり、西日本を中心とした雨量も少なく、高潮となった地点が少なかった要因が以下である、と発表しました。

  1. 台風の発達が抑えられたのは、東シナ海から台風に乾燥空気が流入したことが影響したと考えられます。また、海面水温の低下に伴う予報への影響については限定的であった。
  2. 西日本での雨量が少なかったのは、台風が速い速度で九州西海上を北上したため強い雨が長時間続かなかったことに加え、数値予報モデルを統計的に補正する手法(ガイダンス)が過大な予想をしたためであった。
  3. 高潮が発生した地点が少なかったのは、潮位偏差(潮位から天文潮位を差し引いた値)のピーク時刻が満潮時刻とずれたこと等が要因であった。

一方、海水温度の低下などメカニズム要因の他にも被害を抑えられた要因が要因があるのではないでしょうか。私たちは以下をテーマとし、検証しました。

▶︎テーマ;
台風10号による被害が、想定よりも大幅に少なかった理由。
〜台風自体弱まった点以外に注目して〜

4グループに分かれて、情報収集や自分の感じたことを話し合うことで、要因を探りました。

挙げられた事例をいくつか紹介します。

  • 早期のメディア報道がされたこと
    →ニュースで風速60m/sによる被害の大きさを、映像で伝えていた。
  • 市民の危機・防災意識が高まっていたこと
    →新型コロナウイルスによる感染症を含め、非常事態への意識の高まっていた。
  • インフラや自治体の対応が、事前に呼びかけられていたこと。
    →ハザードマップを確認するような呼びかけ、GoToキャンペーンを利用したホテル避難をする人も。(避難場所がいわゆる「避難所」だけじゃない良さ?)
  • 台風の規模が予報精度を上回ったこと。
    →過去のデータがなく、計算値を補正する確実な手法がなかった?
  • 昨年の台風を踏まえ、新たな対策が練られていたこと
    →エネルギー強靭化法により電力の早期復旧が可能に。

このようにグループワークでは1時間と限られた時間ながら、それぞれ質の高い議論・発表を実施できました。

以上、3回にわたって今年度の夏の特プロについてご報告させていただきました。全回オンラインでの実施となりましたが、新たな特プロのスタイルとして確立することもできました。

このブログを通して、少しでも気象学研究会の活動内容や雰囲気が伝われば、幸いです。

今後とも気象学研究会の活動に、ご注目ください!

参考
・気象庁 報道発表「令和2年台風第10号における予報の検証(速報)」
https://www.jma.go.jp/jma/press/2009/16a/20200916_kensyou.html