ORF(Open Research Forum)

ORF(Open Research Forum)とは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)における研究活動成果を広く社会に公開する場として開催されている研究発表イベントです。
気象学研究会が取り組んでいる様々な研究プロジェクトの現状や将来計画を、展示やセッションなどを通して、産業界・国・地方公共団体・学会等に広く紹介しています。

ここではこれまでに気象学研究会が参加したORFについて紹介します。


ORF2023


ORF2022

ウィズコロナからアフターコロナへの転換期である2022年のORFは、20年ぶりにキャンパスにてORFが開催されました。気象学研究会は、「セッション」、「ポスター展示」で出展いたしました。

ポスター展示

未来の「そら」は何色か。

「地球温暖化」という5文字は、膨大な「糸」が複雑に絡み合って構成されています。 今回は、皆さんの身の回りの「環境」に視点を置き、日常生活上の1シーンでの「ちょっとした行い」によって、いかに地球規模でポジティブな変化がもたらされるかを、国民的アニメ『サザエさん』の磯野家になぞらえ、各属性の生活様式に合わせて、具体的な数値も適宜添えつつご紹介します。 また、人間活動が与える、地球環境や気象現象への影響を示すのみならず、気象現象がもたらす人間社会への影響についても、個人研究の紹介を通して示します。

個人研究紹介


セッション

空を通した新しいビジネスを -気象の応用可能性に迫る-

私たちが研究している気象は、人々の生活に大きく関わる分野です。しかし、あまりに身近すぎることで、実は見過ごされてしまうことも少なくはありません。気象情報は普段の天気予報や災害情報だけでなく、物流、エネルギー、スポーツ、そして農業といったように、多くの分野に広く関わり、応用発展が十分可能な分野です。 そこで今回は、気象情報を通して多くのビジネスに発展できる可能性について、来場者の皆様と直接意見も交わしつつ、オープンな議論を展開し、社会実装に向けての第一歩を踏み出す契機にできればと思います。

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開催日程;2022.11.20-11.21
会場;慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス


ORF2021

コロナウイルス感染症で社会が不安定の中、私たちの学生生活・研究も大きな変化を受けました。
オンライン開催となったORF 2021 は「Re: cross」をテーマとし、気象学研究会は「SESSION」、そして宮本先生は「Re:cross LIVE」に出演し、私たちを常に取り巻く”気象”について、改めて考え直しました。

SESSION

気象学研究会では、観測機器を用いて気象観測を行い、観測によって得られたデータの分析をするとともに、台風や乱気流などの気象学のメカニズムを探究しております。セッションでは、情報端末内センサで測定した気圧データの気象予報への利活用可能性、台風と乱気流の関係性についての最新の研究成果を紹介し、気象観測・予報と台風研究の課題、さらなる可能性について研究会のメンバー、教員で議論いたします。このセッションを通して、気象・気候学への興味を深めていただければ幸いです。

出演;
司会;桐生貴斗
解説;宮本 佳明 / 環境情報学部 准教授
発表;小野稜平、千島洸太、上原萌々香、桐山大和


Re:cross LIVE;「データで日本の未来を変える」

学生の姿が戻りつつあるSFCのキャンパスから、学内外を横断するコラボレーション・セッション。
SFCがデータサイエンス人材の育成を新たな基軸としてから数年。諸外国に比べるとまだまだデータのビジネス活用では遅れをとっている日本ですが、これからの伸びしろはどこにあるのでしょうか。気象・衛生データの活用方法から、SFC流の人材輩出論まで、未来を変えるアイデアを幅広く議論します。

出演;
宮本 佳明 / 環境情報学部准教授
草野 隆史様 / 株式会社ブレインパッド 代表取締役社長

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開催日程;2021.11.19-11.30
会場;オンライン


ORF2020

VUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity)時代;即物的で利便性を追求してきた私たち人間は、俯瞰する能力にとどまらず、多様性を受け入れ多面的なアプローチから状況を客観的に捉え、感覚を研ぎ澄まし、本質を見抜く高次元の能力が要求される時代になりました。気象学研究会は「セッション」・「オンライン展示」に出展、そして宮本先生は「Open Experiment」に出演し、専門性を有した仲間達と共に、今後の無限の可能性について理性と感情を高度に操る議論を通して共有しました。

セッション

気象学研究会では現在の気象報道の在り方や予報精度を課題とし、研究しております。その背景としては、温暖化により自然災害が甚大化しており、より高い天気予報の精度とより確実な伝達手段が求められているからです。 セッションでは、研究室の卒業生で現在気象予報士として活躍されている方をお呼びし、研究室のメンバー・教員とともに現在の天気予報の課題と将来について議論させていただきます。 このセッションをご覧になる視聴者様から、新たな発想が生まれることを期待しております。


オンライン展示

気象学研究会では温暖化による自然現象の変化のメカニズムや社会的な影響について研究しております。 展示では、上記の研究結果を報告するとともに、地球温暖化に対して我々がこれから先、どうやって共生・共存していくかをご紹介させていただきます。 具体的には、地球温暖化のメカニズムや昨今の勢力の強い台風のメカニズムと被害状況を展示させていただきます。


Open Experiment #3
危機だらけの世界を生き抜くためには
Ecosystem × Crisis

切迫する巨大地震や津波など気候変動に伴う自然災害のリスク、米中に挟まれる国際関係のリスク、デジタル化に伴うサイバー犯罪リスク――わたしたちはいまや、四方八方をリスクに囲まれた危機的状況のなかで暮らさざるをえません。加えて、これらのリスクは相互に影響を及ぼしあい、融合し、さらに巨大な危機となってわたしたちに襲いかかろうとしています。これからの危機の姿を解き明かすべく、気候変動や防災、国際政治、エネルギー問題などさまざまなリスクの専門家が一同に介し、危機だらけの世界をサバイブするための方法を考えます。

出演(当時);
宮本 佳明 / 環境情報学部 専任講師
安宅 和人 / 環境情報学部 教授・ ヤフー株式会社 CSO(チーフストラテジーオフィサー)
小笠原 和美 / 総合政策学部 教授
神保 謙 / 総合政策学部 教授

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開催日程;2021.3.1-3.12
会場;オンライン


ORF2019

2030年に実現すべき世界のカタチ;SDGs。SFCにおける気象学研究は、常に一歩も二歩も先にある社会をにらんで研究活動を続けています。その先の、次の社会に目を向けているからこそ、「現在」の問題が見え、社会からの要請にこたえていくことができるのです。気象学研究会は「ポスター展示」へ出展、「ピッチ」に登壇し、気象学の観点からSDGs;人間と地球のためにあるべき未来について考えてました。

ポスター展示

SDGsでは地球温暖化に適応した社会の構築が実現目標の一つとされている。しかしSDGsを目指す過程においても、途上国の経済成長や各種産業の発展などにより更なる温暖化の加速が懸念される。つまり、目標を達成する頃には、温暖化は今よりも深刻になってしまう恐れがある。この問題を排除するためには、可能な限り多くの方々に温暖化リスクを理解してもらった上で未来の社会を構築して行くことが望ましい。SFC内外の様々な分野の方々にこの点を理解してもらうことを目指す。


ピッチ;「SDGsを達成したら温暖化は止まるのか?

SDGsを達成できても、地球温暖化が止まる訳ではない。SDGsで目指すのは、温暖化環境に適応した社会の構築であり、温暖化を止めるものではない。つまり、SDGsが達成される頃には、さらなる産業発展により、今よりも温暖化が進んでいる可能性が高い。そこで、さらに温暖化した時に、どのような大気環境になっているのか(温暖化リスク)を理解することが求められる。そこで今回のpitchで温暖化によって生じ得る様々な豪雨災害の事例を紹介し、様々な分野の方々にこの点を理解して将来を考える機会にしていただきたい。

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開催日程;2019.11.22-23
会場;東京ミッドタウン(六本木)


ORF2018

現場で直接体験することこそが、「次の(次の)社会」に求められる〈モノ・コト〉を想い描くためめに最良の手がかりです。私たち気象学研究会は設立初年度のORFにおいて、「ポスター展示」に出展しました。

ポスター展示

公式サイトはこちら
開催日程;2018.11.22-23
会場;東京ミッドタウン(六本木)