Research

本研究会では、物理的な気象のメカニズムを探求する基礎研究や、都市・構造物や政策・防災への応用を探求したり、気象ビジネスの発掘などの気象学の他分野への応用可能性を探求する応用研究も行い、気象学とその応用可能性について理解を深めてきました。私たちの研究は、様々な気象現象と、それらに関係する多様な題材を対象としています。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)では、その研究成果の社会への還元を自らが果たすべき重要な社会的責任の一端と考え、研究活動成果を広く社会に公開する場として、「SFC Open Research Forum (ORF)」を毎年開催しています。気象学研究会が取り組んでいる様々な研究プロジェクトの現状や将来計画を、展示やセッションなどを通して、産業界・国・地方公共団体・学会等に広く紹介しています。各年の内容については、Open Research Forumをご覧ください。

研究対象とする分野やその内容、本研究会の卒業生・所属学生の学位論文(学部・修士)題目を一部紹介します。

1. 気象現象・解析
特定の気象現象のメカニズム解明、統計解析、予測などに関する研究
  • 寒気質量の変動に海面水温が与える影響 (慶應SFC学会学術交流大会銀賞受賞
  • 線状降水帯の併合現象と直下地域の災害発生状況について – 災害を引き起こす線状降水帯の特徴に迫る –
  • 2019年度台風通過後の気象状況の解析
  • 2021 年 8 月大雨で発生した線状降水帯と対流圏下層の水蒸気フラックス収束の影響について
  • SOM を用いた地形分類による九州地方の降雨特性の検討
  • 富士山周辺での山岳波の数値シミュレーション
2 大気環境・化学
大気中の物質濃度、化学反応、除去プロセスなどに関する研究
3. 航空気象
航空機の運航に関わる気象現象(乱気流、ウインドシアー、霧など)の解析や予測に関する研究
  • 日本空域の上層における中程度の強さの晴天乱気流の発生環境場の季節別特徴(慶應SFC学会学術交流大会金賞受賞
  • 台風縁辺域における乱気流の分布解析 2019年台風15号に着目して(慶應SFC学会学術交流大会銀賞受賞
  • 羽田空港におけるウインドシアーに起因するゴーアラウンドの発生と風速・気圧の関係
  • 深層学習を用いた乱気流発生予測モデルの構築
  • 航空機による直接観測データを用いた羽田空港周辺の低空域の大気の擾乱の分析
  • 日本空域におけるPIREPデータを用いた低高度乱気流の分析
  • HND-LAX便におけるQARデータを用いたEDR算出及び擾乱の分析
4. 気象観測・技術・データ活用
新しい観測技術、データ解析手法、AI技術の応用などに関する研究
  • 携帯情報端末内の気圧センサを用いた気圧観測及び詳細な気象データの利活用可能性(慶應SFC学会学術交流大会金賞受賞
  • 深層学習を用いた気象衛星画像の超解像とその予測
  • 触れる天気予報 – 視覚的及び触覚的気象観測システム –
5. 気象と人間・社会
気象が人間の健康、活動、社会経済などに与える影響に関する研究
健康・生活
  • 気象データをもとにした新型コロナウイルス感染症感染者数の傾向分析
  • 片頭痛発症と気象条件の関係性
  • 気象条件と古傷の関係性
  • 神戸市における肌荒風とエアロゾルの関係について
産業・経済・社会基盤
  • 持続可能な都市型小水力発電の開発に向けた水の生成と毛細管現象の有用性の検証
  • 労働生産性と環境:都市・気候データの解析と室内環境を変えた実験
  • 日本のMaaS分野における気象データ活用の現状と可能性
災害・防災
  • 災害報道の課題と展望 – 激甚化災害に対応する報道に必要な要素は何か –
  • 台風による農作物被害 2004年台風23号による農作物被害の深刻化の原因について
  • 台風遠隔地での降雨現象と直下地域における災害報道―2014 年台風 8 号の事例研究―
スポーツ・レジャー
  • セーリングレースへの有効性が望める天気予報のためのモデル設計
  • ゴルファーの気象要素に関する体感での認知能力 – 技術レベルの比較から探る –
  • 気象がスポーツ競技者に及ぼす影響 – 屋外競技と屋内競技での比較から探る –
  • 江ノ島地区観光客と天候の相関について
  • 心象に変化を与える気象状況の要素の考察
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