こんにちは。気象学研究会17期の宮川久です。
久しぶりの投稿になりますね!今回は、9月7日から9日に行った特別研究プロジェクト(特プロ)について、活動報告をさせていただきます!
私は、今回の特プロが気象研に入って初めてのキャンパス外での活動になりました。気象についての新しい知見を得られただけでなく、同期の仲間との仲を深められた貴重な機会にもなりました。
今回の目的は、海陸風がもたらす冷却効果を、2つの海に囲まれた特有の地形をもつ函館で検証することです。
函館は、南西端の函館山から伸びる砂州上に市街地が広がり、東側の津軽海峡と西側の函館湾に挟まれ、北側には山岳地帯を背負う、変化に富んだ地形の港町です。こうした海と陸が隣接する環境では、陸と海の温まりやすさの違い(温度差)によって『海陸風』が発生します。今回は、暖かい場所へ冷たい空気が流れ込むこの風が、風向・風速や気温にどのような影響を与えるのかに着目をして検証を進めていきました!

観測は内陸側チームと海岸側チームに分かれて行い、気温や風速などのデータを実測しました。そして観測後には、それらのデータを統合し比較することで、海陸風による冷却効果を分析していきました。
さらに、得られたデータに対して、気象庁が配信する数値予報モデル、MSM(Meso-Scale-Model) やAMeDASの観測値とも比較を行いました。気象モデルの予測精度と照らし合わせる検証も行うことで、複雑なデータの加工、分析方法についても学ぶことができました。

実際に入手できたデータを整形・可視化し、以下のようなグラフを作成することができました。

このグラフからは、夜間(00-06時, 18-24時)には陸から海に向かって吹く陸風(北北東)の傾向が強く、日中(06-12時, 12-18時)では海から陸に向かって吹く海風(南西)の傾向が強いことが読み取れます。
本プロジェクト終了後も、実測データや予報モデルとの比較などを通して、具体的な海陸風の効果や気温への影響を更に検証していきます!
また、今回の研究成果を11月22日(日)、23日(月・祝)にSFCにて開催されるORFにて展示・発表をいたしますのでぜひお越しください!!
1日目夜は函館山からの夜景を観測班の先輩方と観に行ったり、2日目夜は全員でごはん会をしました。初めての特プロで緊張もありましたが、先輩方はとても優しく接してくださり、気づいた頃には3日間があっという間に過ぎてしまいました(笑)
気象学研究会では、特プロを通じて色々な場所へ赴き、観測や実地調査を行うことができます。学期中のゼミとは打って変わって、短期集中的に仲間と深く関わることができるのは、特プロならではの醍醐味です!


このブログを読んで、ちょっとでも気象学研究会に興味をもっていただけたら嬉しいです。私たちの研究会ではいつでも聴講を歓迎しています!もちろん、研究会への応募は大歓迎です!
ゼミ生一同、Met Labでお待ちしています!
